老舗光高温時計計測器メーカーであるPYRO社は、デジタル化が進む現代においても、**「フィラメント消失式(輝度比較法)」**の光高温計を継続して製造・販売している貴重なメーカーです。
今でも選ばれる「フィラメント式」の理由
「昔ながらの方式」が今も選ばれ続けているのは、デジタルでは代替しにくい確かなメリットがあるからです。
- 人間の目の感度を活かす:熟練した技術者がフィラメントと対象物の輝度を一致させる測定法は、今なお非常に高い再現性を誇ります。
- 物理的な安定性:摺動抵抗器などの電気的な可動部を排除したモデルもあり、長期間にわたって精度が狂いにくいのが特徴です。
- 温度の「基準」となる存在:米国NIST(国立標準技術研究所)の基準とも深く関わっており、校正用の標準ランプとしても世界中で活用されています。
PYRO社の主な製品ラインナップ
フィラメント式の良さを活かしつつ、特殊な測定ニーズに応え続けています。
- Micro-Therm(マイクロザーム):0.0127 mm という極細線を測定できる唯一無二の顕微鏡型高温計。
- Optical(オプティカル):現場での使いやすさと耐久性を追求した、760℃ から 3200℃ まで対応のロングセラー機。
- 標準フィラメントランプ:輝度温度の基準として、各国の研究機関で「常用標準」として採用されています。
また、この長年培った光の技術を応用し、現在はレーザーで放射率を自動補正するパイロファイバーやオプティザーム IIIといった最新鋭のモデルも展開しています。